第122章 お茶をご馳走させていただけませんか?

福田祐衣による飴と鞭を使い分けた巧みな牽制により、不穏な動きを見せていた株主たちはひとまず鳴りを潜めた。

だが、これが一時的な平穏に過ぎないことを、福田祐衣自身が一番よく理解していた。

所詮、彼らは利益至上主義の亡者だ。眼中にあるのは金だけ。今は福田祐衣が彼らの脱税の証拠という「弱み」を握っているため従っているが、時が経てばその効力も薄れていくだろう。

やはり、まずは会社の利益をV字回復させなければならない。

金さえ生み出せば、あの海千山千の古狸たちもおとなしくなるはずだ。仮に騒ぎ立てたとしても、その時こそ実力で彼らを経営陣から叩き出す底力が手に入る。

福田祐衣は深く息を吸い込み、...

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